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奈美Side
「し……死ぬぅ…」
「脳が溶ける…」
秀太と大地がそう言ったから私と美月はお風呂に入ることにした。
「男子達はなんであんなに勉強出来ないんだろうね?」
お風呂場で美月は私に呆れたように聞いた。
「サッカーしかやってないんじゃないの?」
サッカーは上手いしね、と付け足しながら私は微笑んだ。
「そうだけど…それにしても酷くない?」
「あと、生まれつきでしょ」
その言葉で目を合わせて笑った。
そこで急にあることを思い出した私は美月を真っ直ぐ見た。
「美月ってさ、大地のこと好きでしょ?」
美月の顔はトマトの様に真っ赤になった。
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