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「わかった秀太、もう座れ」
担任にして、我がサッカー部の顧問の最上春男(モガミハルオ)─通称、はるおがそう言った。
「サンキュー、はるお。恩にきるぜ」
俺は親指を立て笑顔を見せた。
あれ、女子が赤くなってるぞ?
「モテるな。秀太」
それを聞き流し、秀太は自分の席に向かった。
「よっ、モテモテだな」
席に着くと隣の席の早瀬大地(ハヤセダイチ)がはなしかけてきた。
大地もサッカー部の同士だ。
大地はMF(ミッドフィルダー)、秀太はFW(フォワード)で2人はゴールデンコンビと呼ばれている。
何もしなければ顔は俺なんかより(秀太の思い込み)良いのに性格が…変態。
「はいはい、そんな世辞はいらんから」
「本当だって…秀、鏡見たことあるか?」
また意味不明なことを…
「見たことあるよ。ってか転校生は!?」
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