37人が本棚に入れています
本棚に追加
「まさか元太、ここに来るまでずっと雨にあたってたのぉ⁉」
元太は泣きながら、頭を縦に振った。
「瀬南、とりあえずタオルで頭拭いた方がいいよ。」
「ありがとう、聖斗くん。」
タオルで元太を拭いたいいけど、びしょ濡れなのは変わり無いし、どうしよう。冷えてきたのか、元太がクシュンと一つ、小さなくしゃみをした。
「瀬南、こっから家近いから、僕ん家行かない?お風呂入れないと、元太風邪引いちゃうよ。」
「そうだね。」
天気も味方してくれたのか、雨が小降りになっていた。僕は、元太をおんぶして、聖斗くん家に走った。
最初のコメントを投稿しよう!