雨宿り

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「まさか元太、ここに来るまでずっと雨にあたってたのぉ⁉」 元太は泣きながら、頭を縦に振った。 「瀬南、とりあえずタオルで頭拭いた方がいいよ。」 「ありがとう、聖斗くん。」 タオルで元太を拭いたいいけど、びしょ濡れなのは変わり無いし、どうしよう。冷えてきたのか、元太がクシュンと一つ、小さなくしゃみをした。 「瀬南、こっから家近いから、僕ん家行かない?お風呂入れないと、元太風邪引いちゃうよ。」 「そうだね。」 天気も味方してくれたのか、雨が小降りになっていた。僕は、元太をおんぶして、聖斗くん家に走った。
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