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聖斗くん家についたはいいものの、元太が熱出しちゃって、お風呂中止。
「・・・・・・ん・・・。」
「あっ、元太。やっと目覚めたね。」
「ここ・・・どこ?」
「聖斗くん家だよ。」
「そうな、ゴホッゴホッ・・・・・」
「元太、大丈夫?」
「・・・・気持ち悪い・・・・・・・。」
元太が涙目で、僕の服にしがみつく。僕は元太の背中をさすりながら、大丈夫だよって、元太が安心できるように、何度も語りかけた。
「ねぇ瀬南、元太起きた?」
部屋に入って来た聖斗くんは、僕の服にしがみついている元太を見て、即座に状況を把握したみたいで、近くの椅子に座り込んだ。
「ねぇ元太、さっき家に電話したんだけど、今日、家に誰かいるの?」
元太はその質問に首を横に振って答えた。
「やっぱりか。元太、携帯持ってる?」
「バック・・・・・。」
聖斗くんは、元太のバックから携帯を出すと、部屋から出て行った。
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