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今、俺におんぶされて寝ているのは、ドリックの元太。
ついさっきまで、泣いていた俺の頭を撫でて、一生懸命、元太なりに俺を慰めてくれた。
なんで泣いていたのかっていうと、今日のダンスの練習で、いつも以上に翼から注意を受けちゃってさ。まっ、俺が悪いんだけどさ。なんとも情けない話だな。そう思うと、また泣けてきた。服の袖で涙を拭いていたら
「・・・泣かな・・いで・・・・・」
「げ、元太?」
元太を見てみると、まだ幼い寝顔で、可愛い寝息をたてて寝ている。
「ありがとうな・・・・・」聞こえるわけないけど、俺は元太にお礼を言った。
もうすぐ、ドリックのとこに着くからお別れだけど、またいつでも、背中貸してやるからな。
俺は少し足の速さを緩めながら進んだ。
ENDかも・・・。
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