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未「ふぅ…間に合った……」
凛『……疲れた』
チャイムがなると同時に音楽室に入ったあたし達
一瞬みんなの視線があたし達に向いたが、みんなすぐにしゃべりはじめた
凛『…先生はまだ来てないみたいだね?』
未「うんー、そうだね!海斗先生がいいなー」
あたし達は教室と同じ席順で座った
入学式の次の日に席替えがあり、あたしは未来と隣の席になった
レンとはかなり離れたけど…
その方がいい…‥
――ガララ
先生が来たのか、と思い、あたしはドアの方に視線を向けた
「遅れてゴメンね!」
あたしは息を呑んだ
キャーやらカッコイイやらの黄色い声が飛び交う中、あたしはその人物を見たまま固まってしまったのだ
未「やった!海斗先生だ!ねぇ、ほんとにカッコイイでしょ……凛ちゃん?」
未来が話しかけても気づかないあたし
だってあの人は…‥
青い髪のあの人は…‥
凛『………カイトさん……』
あたしがそう呟くと、みんながこっちを向いた
そして本人もあたしのほうに視線を向けた
海『…あれ?俺人気者?』
そうやってはにかむ彼を見て、あたしは苦笑いしか出来なかった
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