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固まったままのあたしを見て未来はすかさずフォローを入れてくれた
未「…いや!あの!未来が合唱部の顧問の海斗先生があまりにもカッコイイんだよー!っていいまくってて!あはは!」
苦し紛れの言い訳に、海斗先生は「なるほどね~?」と意味深な笑みをこぼした
周りも納得したようで、視線は海斗先生に移っていった
たった一人、レンを除いて―…‥
――…‥‥
―…‥‥
…‥‥
海「えー、今日からこのクラスの音楽を担当することになった始音海斗だ。みんなよろしくな」
爽やかな笑顔にクラス中の女子がノックアウトされていく中、あたしは顔を上げれないでいた…
未「…凛ちゃんどうした?体調悪いの?」
凛『…ううん、大丈夫……大丈夫だよ…』
嘘、ほんとは大丈夫なんかじゃない
あの人はあたしが前世に恋した人
けど、あの人には好きな人がいて…‥
その相手の街を滅ぼすように命じたのもこのあたし…‥
前世の記憶があるはずなのに、あの人の好きな人の容姿などを思い出せない
何で―…‥
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