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雪もすっかり溶けて
少しずつ、寒さも和らいできて
ふわり、ふわりと
桜の花が舞い散る季節になった
今日は入学式
私は高校生になる
――ピンポーンピンポンピンポンピンポン
用意を一通り終えて、ちょうど玄関を出ようとしたところで
家のチャイムが何回も鳴らされた
私はドアを開いて、昔からの幼なじみにわざと嫌な顔をして見せる
凛『未来…、うるさい』
未「おはよーっ!凛ちゃーんっ!」
私に抱きついてきた緑色の綺麗な髪のツインテールの美少女
初音未来
私の数少ない親友の一人
未「凛ちゃんは、高校の制服も似合っちゃうんだね!ハァハァ」
凛『じろじろなめ回さないでよ…‥、恥ずかしい…』
未「恥ずかしがる凛ちゃんもかわいい!朝から萌え死にする!ハァハァ…」
少し変態なところがあるのが玉に傷の未来…‥
でも、
未「高校でも、素顔は隠すんだね…?」
凛『…‥うん』
未「わかったよ!未来が凛ちゃんを守るから!」
私のことをわかってくれる、数少ない親友だから
私にとって、未来は大切な存在
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