過去

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5年前――― 私、響は普通の中学生として 毎日を送っていた。 さゆりはそのころから親友だったの。 「さゆりぃ☆今日学校終わったら遊ばない?」 「いいよー☆」 そんな毎日が あの事件によって壊された。 ある日私は普通に学校を終わらせ、さゆりと下校していた。 「じゃあまた明日ね~。」 「うん!ばいばぁい。」 そして家に帰った。 「ただいまぁ☆」 「……………」 家の中はシーンとしていた。 いつもなら、 おかえりー!と お母さんが出てくるはずなのに。 響はリビングに入った。 するとそこには、 血に染まった服を着て 倒れている両親がいた。 「お父さん!お母さん!!」 そう、死んでいたの…。 赤く染まった自分の手を最後に見て、響は意識を失った。
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