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――ピッピッピッ
携帯でさゆりの電話番号をだす。
――プルルルル
「もしもし!!!響!?」
「そうだよ…」
「よかったぁ。久しぶりに声聞けたよ…。」
「ごめんね心配かけて。」
「ううん…全然。」
「あのさぁ頼み事があるんだけど…ダメかな?」
「むしろうれしいよ!頼ってくれるんだもん!」
「じゃぁ…………」
「響ーー!会いたかったよ!」
「さゆり!」
そう、響はさゆりを家に呼び出していた。
「受験するって本当?」
「うん。」
響は両親が一番楽しみにしていた高校進学を叶えようと思ったのだ。
いつも私のことを見ていてくれたなら、
今の自分では悲しんでしまう。
前に進もう……。
そして響は猛勉強。
一年分を半年でやるのは、
相当困難だった。
しかし響はあきらめなかった。
自分には今これが両親への最高のプレゼントになると思ったから。
そして冬。
響はさゆりと同じ高校を受験。
見事合格したのだった。
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