お母さん…

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  それから、友達付き合いのいいIちゃん。 私と遊んでいるときも5分おきに電話がなっていました(・_・;) 【私なら耐えられん!!】 Iちゃんは少しウンザリしていたけれど、まぁ好きになった人だから。と、彼女は健気にそして優しく笑っていました(ノ△T) そんなこんなで一年がたったある日、ついに彼の家にお呼ばれされることになったのです! 当日Iちゃんはちゃんとした服装で手みやげも忘れずに持って行って、彼のお父さん、お母さん、弟さんの5人で初顔合わせ。楽しく談笑し晩ご飯となったのですが… 彼は言ってはいけない一言を言ってしまったのです。 食事も終わり、片付けを始めていたので、手伝おうとしていたら彼のお母さんが、『ゆっくりしてていいから』と言われたので、でしゃばってもいけないなと思い、お願いします。と言って、会話に戻りました。 そんな時、彼… 『おかしくない?普通逆だろぅ。なんで俺の母さんが働いてお前は楽するんだ?うちの母さん楽させて家族団欒させようという気持ちにならないのか!』 なんて、皆さんの前でIちゃんに叫んだそうです。 その瞬間Iちゃんは、もう彼とは無理だ!と思ったそうな…。 その間も彼の勢いは止まらず… 『お前なら合格だと思ったのに。うちの母さんを見習えよ!というかがっかりだ!お前とは合わない。もう別れる』 その時、Iちゃんついにキレた!!しかも笑顔で(・_・;) 「私、今日は召使いの面接に来たんだとは思っても見ませんでした。こちらから辞退させていただきます。っていうか、あんたのお守りはこれ以上できん!!つーか合格ってなんだよ。何様?今まで私を何だと思ってたわけ?最低」 と言い残し、Iちゃんは帰ったそうだ。 そのやり取りを見ていた彼の家族達は何も言わず唖然としてたらしい。 その後、Iちゃんの大学の一部ではIちゃんを“豹変女”と呼んだり噂する人が出てきたらしい。 が、Iちゃんは負けなかった(┳◇┳) 逆に、事情を知っている友達は、彼を“マザコン男”と呼んでいました。 理由:彼がIちゃんに買ってきたシャンプーはお母さんとお揃い、Iちゃんの髪型はお母さんが前していた髪型を指定、何するにもお母さんに聞いてから、分からない時は即お母さんへ電話。 全てが【お母さん】だったからです。 そんな話をしてくれたIちゃんは、なんだか前よりも逞しくなっているような気がした。
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