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そう言うと隣でオロオロしながら話を聞いて居た栗原さんを指差した。
「え、あの・・・私は・・・」
いきなり指を差された栗原さんはどうしていいかわからず星崎の方を向き困ったようにズボンの裾を握っていた。
「なあ、あんなちび男より俺にしとけよ。俺が満足させたるよ」
そう言いながら不良男は栗原さんの肩を掴んでいた。
私も一応女なんだけど・・・男と間違えられてるし。てか、満足ってなんのだよ・・・しかも・・・
私は栗原さんが連れて行かれる前に不良男のすねを思いっ切り蹴った。
「いっ・・・!?」
綺麗にすねに足が当たり不良男が脚を押さえた。
「てめ・・・一体なにす・・・」
「あ゛っ?!さっきからうっさいんだよこの不良男!さっきからちびちびと・・・しつこいんだよお前!しかも何勘違いしてんだよ!私は女だこの俺様不良男!」
一気に喋ったった。ぜーぜーと息を切らしながら不良男を睨んでやった。
あー、久々にキレたらすっきりした。
不良男はボー然としながらこっちを見ている。その周りの奴ら(数名)もこっちを見ていた。
栗原さんは私の隣で不良男と私を交互に見ている。
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