No.1 始まり

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私の心境を知ってか知らずか掴んでいた手を離し不良男笑いながらは手を差し延べてきた。 「お前中々面白いな!俺の名前は赤凱俊也【アカガイシュンヤ】。 お前は・・・翔、だっけ?よろしくなっ!」 多分握手を求められたのだと思うが、それを無視して栗原さんの手を握り、赤凱と名乗る奴を睨んだ。 「お前みたいな不良男に名前を呼ばれる筋合いはない。 では多分もう会わないと思うのでさようなら」 そう言い栗原さんの手を引きながら人ごみを割り込んで行った。 後ろではジッと翔の背中を眺めている赤凱俊也が居た。 「・・・ふーん。中々面白い奴だな星崎翔・・・。少しはこの学校楽しめるかな・・・」 そう言うと赤凱は楽しそうに口を吊り上げながら校舎の方へと向かった。
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