No.1 始まり

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「まあとにかく・・・栗原さんは私が守ってあげるからね!」 「あ、ありがとうございます!」 にっこり笑いかけると、栗原さんは再び深々と頭を下げた。 (やっぱりかわいいな・・・絶対守ってあげよう) 密かに強く心に決めた翔だった。 「んー・・・それにしても・・・今日は午後からは何も無いから暇だし・・・何処か行かない?」 そう聞くと、栗原さんは少し俯き残念そうに言った。 「すみません・・・今日は親と食事に行くことになっていて・・・」 「あー・・・そっかぁ。じゃあまた明日学校帰りに行こ!」 「は、はい!是非!」 二人で明日の約束をしあうと栗原さんは教室に戻り、すぐに帰って行った。 「・・・何もすることが無くなった・・・」 時計を見るとまだ昼ご飯を食べるには早い時間で、まだ学校には大勢の生徒が残っていた。 (んー・・・家に帰っても何もすることがないしなー・・・んー・・・) 一人で迷っているとあることを思い出した。 「・・・あ!ホスト教師!」 勘を頼りに歩き回り職員室の所まで急いで行った。
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