No.1 始まり

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「失礼します・・・。あの・・・朝倉美樹先生は見えますか・・・?」 職員室に入るとホスト教師の姿が見えなかった為、仕方なく近くに座っていた教師に聞いた。 中年の男性教師は目を丸くし驚いたよな表情をしたが丁寧に教えてくれた。 「あぁ・・・あの若い教師のことか。彼ならきっと雑務室に居るよ・・・」 「そうですか。ありがとうございました!」 その雑務室と言う部屋の場所を教えて貰うと深くお辞儀をし、職員室を出て行った。 階段を上り雑務室を目指して歩いた。 向かう途中は誰にも会うことなく部屋の前にまでこれた。 (んー・・・本当にいるのかな・・・勝手に入っていいのかな・・・) 少し躊躇しながらもノックした。 ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ 返事は全くなかった。 (んー・・・いないのかな?) ドアノブに手を掛けると鍵は掛かっていなく、すんなり開いた。 (・・・入って、いいよね?) 「失礼しま・・・・っ!?」 ドアを開け入った瞬間に思わず歩みを止め固まってしまった。
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