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「んなもん俺に聞かれてもわかる訳ないだろ。
向こうのミスかお前ん所のミスだろ」
「うぐ・・・」
確かにあの親ならありそうだな・・・
「ど、どうにかなりませんかね・・・?」
ホスト教師の服を掴みながら見上げた。
「・・・・・・」
「・・・・・・?」
「・・・・・・俺は男を抱く趣味はない」
「はぁ・・・!?」
暫くの間そのままの体勢で見合っていたが、きっぱりと意味のわからない事を言われ目を逸らされた。
「一体誰が抱いて欲しいと言った!と言うより誰が男だ!私はれっきとした女だ!」
下から反抗したがそれでも目を逸らしたまま向こうは無視して、思い出したように言ってきた。
「お、そういえば前の卒業生が置いて行ったスカートならあるぞ?」
「本当ですか!ください!」
先程の態度と変わり、目をキラキラさせながら服を掴んだまま見上げた。
「・・・確かあの袋に入っていたはずだが・・・」
視線を移しごちゃごちゃした机の上の紙袋を見ると、直ぐさま手を離し手に取った。
「これですね!では頂いて行きます!ありがとうございました!」
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