No.2 個性的な人達

4/48

60人が本棚に入れています
本棚に追加
/188ページ
「よし!間に合ったー!」 雑務室から走り、なんとかチャイムがなる前に教室に入ることが出来た。 席に向かうと途中栗原さんに挨拶をされた。 「あ、あの・・・おはようございます!」 「ん?おはよう栗原さん!」 栗原さんはとことこと近付いてきて、にっこりと微笑んだ。 それに応えるように自分も自然に挨拶を返した。 「あれ?星崎さんスカートにされたのですか?」 昨日と違う服装に気付き首を傾げた。 「あー・・・ズボンだと間違えられるからねー・・・」 小さくため息を付きながら答えた。 「でも・・・今の星崎さんの格好カッコイイです!」 目をキラキラさせながら見てくる栗原さんに何も言えずにいると、チャイムが鳴り響いた。 それに合わせるように周りに散らばっていた生徒達が自分の席に座り始めた為、私達も自分の席へと戻った。 大体の生徒が席に座っているとチャイムから少し遅れて朝倉先生が入ってきた。 それと同時に教室の女子達がキャーキャー騒ぎ出した。 「朝倉先生カッコイイです!」 「抱いて下さい!」
/188ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加