No.2 個性的な人達

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廊下を一人早足で歩いて行くとチャイムの音が鳴り響いた。 「うわ・・・初日から授業サボっちゃったよ・・・」 廊下にはいつの間にか人は誰もいなくて、先生や誰かに見付かると厄介だと思い一人になれる所を探した。 (んー・・・何処に行こうかな・・・屋上って開いてるかな・・・) 屋上のことを思い出すと階段を軽い足で駆け上がって行った。 階段を登り終わり扉の前まで行くとドアノブを握って回した。 ガチャッ お、開いた。 ドアを開けると心地好い風が体を通り過ぎていった。 空は雲が一つもない綺麗な晴天で、体をほんのり暖めた。 「んー・・・気持ちいいー・・・」 風を感じるながら屋上に入ると、側の壁にもたれ掛かった。 ふと近くに人の気配を感じて周りを見渡すと誰かにが壁にもたれ掛かっていた。 誰かにが居ると思っていなかった為、恐る恐る近付くと一人の男性が寝ていた。 「・・・ゲッ」 そこで寝ていたのは昨日中庭で会った赤凱と名乗っていた男だった。 「こいつ・・・初日からサボりかよ・・・」 まあ、人のこと言えないけどさ・・・
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