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なんだかこのままだとやばそうな雰囲気があるためなんとかしようと頭をフル回転させた。
そうしている間にも、顔の距離は息が掛かりそうなくらい近くまできていた。
「だから・・・離れろや男ぉぉー!!」
「ぐっ・・・!?」
両腕を掴まれているため自由だった足を使って股間を力の限り蹴り上げた。
もちろん男の急所を蹴られた為、掴んでいた力が緩んだ。
そしてその隙を見逃がさずにドアに向かった。
「てめ・・・なんつーところを・・・」
一人股間を押さえながら疼くまりながらこちらを睨んでいた。
しかし私は赤凱を睨み返した。
「五月蝿いなー・・・お前が悪いんだろがよ!
一体なにしようとしたんだよ!」
「何って・・・、キスだが?」
「な・・・馬鹿じゃねーの!」
しれっと言う奴に顔を真っ赤にさせた。
「寝顔も意外と可愛かったぜ?」
「し、死ねっ!」
更に顔を真っ赤にさせてドアを開けて屋上を出て行った。
「寝顔が可愛かったって言うのは本当なのにな・・・っ」
痛みが少なくなってきたのかゆっくり立ち上がって屋上を後にした。
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