No.2 個性的な人達

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学食に着くと人の多さにまず驚いた。 フードコートのように椅子とソファーの場所に別れていて、壁にはオススメメニューのようなチラシがいくつも貼ってあった。 (不良校なのになんで学食だったりちょっと綺麗だったりするんだろ・・・) 少し不思議に思いながらも大量に人がいる列の最後尾に並んだ。 「んー・・・栗原さんは何食べるの?」 「私は向こうのスープとパンを買って来ようと思います!」 栗原さんが指したのはちょっとオシャレで高級そうな方のお店だった。 一方時間が今並んでいるのはリーズナブルな値段で定食などが食べれる販売所。 「そっか・・・向こう空いてるから早く出来ると思うから先に席に座ってて?」 「わかりました! でわ待ってますね?」 そう言い栗原さんは列を抜け少し離れたお店へと歩いて行った。 「・・・なんで二種類のお店があるんだ」 思ったことを小さく口にした。 会話をしていた間に大分列は進み自分が注目する番になっていた。 目の前には人の良さそうなおばさんが注文を取っている。 「あの・・・カレーライス下さい」 忙しそうに配っているおばさんに声を掛けた。
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