No.2 個性的な人達

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「・・・お前、一緒に来いや」 男は怯えていた女の子の腕を掴み無理矢理立ち上がらせようとした。 「あの、は、離して下さい・・・!」 女の子はびくびくしながら拒否をしていた。 その反応に男はいらついたのか女の子の腕を引っ張った。 「いいから早く立てよ!」 「おい」 「あ゛?」 ドチャッ 私は男の背後に周り肩を掴むと、男が振り向いた瞬間自分より身長が高い男にお盆に乗っていたカレーのお皿を掴み顔面に押し付けた。 「あつっ・・・!?」 腕から手を離し慌てて顔を拭っている男の胸倉を掴み、引き寄せた。 「さっきから見てたら女に掴み掛かかるわ、怒鳴り散らすわうるせーんだよ!」 「はっ!?元はあの女がぶつかってきたんだぜ!」 「女の子は弁償するって言ってたんだからそれでいいだろがよ!」 「くそ・・・っ、女の癖にごちゃごちゃうっせーな・・・っ!」 至近距離で口論していたが向こうがカレーを顔面にぶつけられたこともありキレると、男は殴り掛かろうと拳を振りかざした。 しかし振り下ろされる前に、襟とズボンのベルトを持ち背負い投げをした。 なかなかの体型を持っていた男を背負い上げたにも関わらず体勢は全くぶれていなかった。
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