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勢いよく床にたたき付けると鈍い音が鳴り響いた。
「いってー・・・」
男は強打した腰を押さえながら床に横たわり悶絶していた。
男を見下ろした後、今だに床で呆気に取られながら座っていた女子の方を見た。
「ふぅ・・・大丈「お前さん強いなー!」
「っ・・・!?」
言葉を遮られ、背後からいきなり誰かに背中に乗られた。
その衝撃でふらつきかけたが、なんとか体勢をたもつことが出来た。
「おい照(テル)そいつより先にこっちの対処をしろ」
背中に乗っている照と言う奴は、えーっといった風に更に体重を掛けてきた。
「別に俺はいいじゃんかよー。
かなちゃんとゆうちゃんがやってくれるじゃん」
「だからかなちゃんは止めなさいと言っているでしょ。
私は仕事をしていますし、優夜(ユウヤ)は何時も通りです」
かなちゃんと呼ばれた男は座り込んでいた女の子に声を掛けて立たせていた。
「うー・・・かなちゃんのケチー」
そう言うと渋々と背中から離れていった。
「・・・・・・」
(何なんだいきなり現れてこいつらは・・・)
訳も分からず見ていると栗原さんが人の間を縫ってやって来た。
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