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「星崎さんどうしたんですか!?
大丈夫ですか?」
「え、うん。大丈夫だから心配しないで!」
すっかり冷めきったスープとパンを手に持った栗原さんに申し訳ない気持ちになった。
その視線き気付いてか栗原さんはにっこり笑った。
「ご飯のことなら大丈夫ですよ!冷めても美味しく食べれる物ですから!」
「うん・・・ありがとうね」
笑ってくれた栗原さんに微笑み返した。
「取り込んでる最中悪いがいいか?」
二人で話していたら横から声を掛けられた。
横を見ると銀縁眼鏡を掛けた男、生徒会長が自分を見下ろしていた。
「っ・・・!?」
昨日見たあの目で見られ思わず栗原さんを自分の後ろに隠し距離を取った。
それを見た照とか言う男はカレーまみれの男を引きずりながら近付いてきた。
「あー!はるちゃんなんかしたんだろー!
いけないんだー!」
「黙れ照。
・・・おい星崎翔。」
ぎゃーぎゃー言っている照を一言冷たく言い放つと自分の名前を呼ばれ、ゆっくりに睨むように見た。
「・・・なんでしょうか?」
「生徒会室にすぐ来い」
睨むも表情を変えずにそれだけ言うと踵を返し食堂を出て行った。
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