No.2 個性的な人達

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「あ、はるちゃん待ってよー!」 カレーまみれの男を引きずりながら照と言う奴も出て行った。 そして向こうからかなちゃんと呼ばれていた男が女の子から離れやって来た。 「すみません。まだご飯の途中だったと思いますがお願いします。」 男は軽く一礼するとそそくさと食堂を出て行った。 出て行く所を眺めていると、いつの間にか集まっていた生徒達がざわめきだした。 「あいつらって生徒会だよな」 「生徒会役員って4人いるんじゃなかったのか?」 「あの人達ちょーかっこよくなかった?」 「だよねー!私好きになっちゃったかもー!」 そんな生徒達の会話が耳に入ってくるが、どうしたらいいのか分からずただ突っ立っていた。 「星崎さん・・・行った方か良くないですか?」 「え、でもまだ栗原さんとご飯食べてないし・・・」 「私は大丈夫です! まだいくらでも食べれる機会はありますから!」 こちらを見てにっこり笑う栗原さんだったが、私はただ単に生徒会室に行きたくないだけだった。 「星崎さん・・・生徒会長って短期らしいですから早く行った方がいいらしいですよ?」
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