No.2 個性的な人達

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私の気持ちを察してかどうなのかわからないが、そんなことを小さく教えてくれた。 「そうなんだ・・・ ・・・じゃあ絶対放課後までには戻ってくるね!」 それだけいいにっこり笑うと駆け足であいつらが出て行った扉をくぐり抜け追い掛けた。 「・・・だああぁぁ!!生徒会室って何処だよ!!」 勢いよく食堂を出たのわいいが、場所を知らない為がむしゃらに走り回っていた。 「あのくそ眼鏡・・・死ね」 悪態を付きながらもひたすら走り続けた。 ガラッ、バシン! スライド式のドアを勢いよく開けるとソファーにさっきいた二人の男子と、社長が座るような大きな椅子に生徒会長が座っていた。 「あ、ほしちゃん来たよ!」 「疲れたでしょう、どうぞ腰掛けて下さい」 「・・・随分遅かったな」 口々に三人とも違うことを口にしたが、私はまっ先に生徒会長の前に行き机を叩いた。 「何が遅かっただ・・・場所ぐらい言えや!!」 「学校の全部屋ぐらい覚えておくのが普通だ」 「昨日入学したばかりなのに分かる訳ねーだろ!」 「俺は一時間で覚えた」 「黙れ!」
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