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「そろそろ本題に移りたいのだがいいか?」
暫く黙って座っていた生徒会長が声を発すると、喋っていた二人も大人しくなりこっちを見た。
「・・・なんですか」
カップを手に持ったまま生徒会長の方を見るとゆっくり話しだした。
「生徒会長三年石神遥(イシガミハルカ)。
お前を保護、もしくは生徒会に入れる」
「はぁっ!?」
じっと目を見られながら言われたが意味が分からなく思わず紅茶を零してしまった。
「そのままの意味だ」
「だからその意味が分からないんですよ!」
一応先輩である為敬語を使っているが口調は荒々しいまま話した。
「何で保護されなきゃならなくて、生徒会になんか入らなければいけないんですか!」
そう言うと分からないのかとでも言いたそうに一つ息を吐いた。
「強い女はこの学園では恰好の獲物になる。
それで学園を辞めた者を何人も目にした。
それから守りやすくする為に近くにいてもらった方がいい。
もしくわ生徒会に入ったら馬鹿は手を出さない。
だからだこの二択だ」
真顔でそれだけ言うと机の脇に置かれていたコーヒーに手をかけ飲んだ。
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