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青々とした木々を見ていると心が癒されていくようだった。
「んっ・・・」
木陰から寝息が聞こえてきた為、気付かれないようにそっと覗き込んだ。
すると一人の大柄な男が芝生の上で寝ていた。
「寝ている奴に会うの本日二回目か・・・」
ふぅとため息を付くとじっと顔を眺めた。
すやすやと眠る男はまた180cm以上はあると思われ、髪をワックスか何かで固めているのか焦げ茶色の髪がオールバックにされている。
あまり服装は着崩れてはいなく、体格はがっしりしている。
静かに眺めていると後ろから複数の男の声か聞こえてきた。
「お、本当に【番犬】がいるぜ」
「だから俺の情報は間違ってないだろ!」
「それに女もいるじゃねーかよ。ラッキー!」
ざわざわしながら近付いてくる男達が近付いてくると寝ている男を庇うように立った。
それを見た男達は面白い物を見たように笑い出した。
「なんだお前がやるんか!?
女が喧嘩に手を出すと怪我するぜ?」
「いいじゃんかよ?
二人まとめてヤろうぜ?」
そう言いながら男は近付いてくる。
「・・・ふざけんなよ」
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