始章

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野菜をあらい終えるとできることがなくなったので俺は椅子に座って料理ができるのを待つことにした。 「お待たせ。お料理できたから食べよ?」 俺が30分ほどまっていると美鈴が言ってきた。 「それじゃー食べるか……いただきます。」 俺は一口食べて……… とても満ち足りた気分になった。 美鈴の料理は特別うまいわけではない。 だけど美鈴の料理は素朴で人を安心させ心を温めてくれる。 それはたぶん……美鈴がいつも食べてくれる人のことを思って作っているからそうなるんだと俺は思っている。 ふと美鈴のほうを見てみると彼女は難い表情てじっと俺のことを見ていた。 なので俺は彼女に 「うん、おいしいよ」 と言ってあげる。 すると彼女は難い表情をくずして自分もご飯を食べはじめる。 「ユート、あしたの準備してる?」 美鈴が突然聞いてきた。 「明日?…………明日何かあったっけ?」 「あしたは始めての魔法実習がある日でしょ?」 あぁ………そういえばそうだった… 魔法学校はたいていどこも1年生の時には魔法の基礎しか勉強やらずに2年生になって始めて実際に魔法を使って訓練などをできるようになる。 ちなみに3年生になると自分に向いている系統について学ぶようになる。
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