始章

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「ふぁぁぁっ……良く寝た…」 俺は昨日早く寝たので珍しく朝早く起きることができた。 ちなみに時間は7時、これが俺にとっての早起きだ。 ガチャっ ドアが開いて美鈴が部屋に入ってきた。 「起きてたんだ。珍しいねユートがあたしが起こす前に起きるなんて」 この幼なじみはありがたい(迷惑)なことに毎朝俺の家まで起こしに来てくれる。 美鈴の家に泊めてもらっている日はともかく俺の家まで起こしに来なくてもいいのに…… 「昨日早く寝たからね」 「だったら毎日早くねたらいいのに………エッチなビデオなんか見ずに」 「待てっ、俺は毎日夜遅くまでAVを見てるわけではないぞ!」 俺は2日に1回のペースでしか見ていない! 「でも2日に1回は見てるでしょ」 もはや疑問形ですらない…… 「と…とりあえず俺は毎日AVを見ているわけではない!」 「じゃあ何してるの?」 「………秘密」 「とりあえずエッチな何かなんだ」 エッチなことは決定なんだ…… 「美鈴、もう時間もないしとりあえず朝飯食べよう」 俺は話題を変えて美鈴の追求から逃れることにした。 「ほんとだもう30分過ぎてるっ」 美鈴はそう言って部屋を出ていく。 俺は着替えてからリビングに向かった。
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