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台所では美鈴が朝飯の準備をしていた。
準備と言っても料理のほうは出来ているみたいで皿をならべたりしている。
俺でもこれくらいは手伝えるのでいっしょに準備することにする。
「美鈴、手伝うよ」
「本当?ありがとうっ」
ピンポーン
俺達が朝飯の準備をしているそんな音が聞こえてきた。
どうやら誰か来たみたいだ。
「俺がいくよ」
俺は美鈴にそう言って玄関に向かう。
ガチャッ
「おはよーですっ!」
ドアを開けたらいきなりあいさつされた。
「ユーくん、なんでスズちゃん家にいるですか?」
声の主は不思議そうに聞いてくる。
ドアの外にいたのは同じ町内に住んでいる竹中愛子(たけなか・あいこ)だった。
ピンク色の髪をしていて金色の目をしている変わった女の子だ。
今は髪を両側でくくってツインテールにしている。
ほかにも身長が小学生と同じくらいしかないことやアホなことが特徴としてあげられる。
「俺の親が旅行に行っていないから美鈴に面倒みてもらってたんだよ」
「スズちゃんのママ達いるですか?」
「昨日は帰って来てないな。たぶん研究所に泊まったんだと思う」
美鈴の両親は研究に没頭しすぎて家に帰って来ないことがけっこうあったりする。
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