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「遅刻の言い訳を聞いてやろう」
教室に入ると山下先生が鬼の形相で俺達を迎えてくれた……
マジで恐い………
「えっと……学校にくる途中に足をくじいたおばあちゃんがいたので家まで送っていました」
「なるほど……それが本当なら見逃してやろう」
山下先生は話しのわかる人なのでちゃんと理由があるときは見逃してくれる。
ただし、山下閻魔大王様はたいていの嘘は見破る。
もし嘘をつくと鉄拳制裁が行われるので俺みたいに嘘をついて言い訳をするやつはいない。
見てろ山下……必ず嘘をつきとうしてやる!
「で……竹中、本当は何で遅刻したんだ?」
こら山下っ、なにアイコに聞いてやがる!
「それはですね、アイちゃんがネコさんを見つけておいかけたからですよっ」
お前もなに普通に答えてんだっっ!
「河本……お前の言っていたことと竹中の言っていることがちがうのは何故だ?」
「アイコが何か勘違いしているんだと思います」
まだだっ、まだ俺はあきらめない!
「アイちゃん嘘ついてないもん!」
アイコっ、お前は黙ってろ!
「ちなみに河本、俺は嘘を見破る魔法が使えるんだよ」
それは反則だろっ!!
「俺には竹中が嘘をついているようには見えないんだが……何故だろうな?」
「何ででしょうかね……」
さようならみんな俺はもうこの世にはいられないみたいだ………
「河本っ、歯を食いしばれっ!」
ドォォォォオオンッッ!!!!
俺の意識はそこでなくなった。
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