始章

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気がつくとそこはグランドだった。 なぜ俺はグランドにいるのだろう? たしか俺は学校に遅刻して……… そうそう山下先生に殴られて気絶したんだっけ。 「あっ、ユート気がついた?」 俺が体を起こすと美鈴が駆け寄ってきた。 美鈴はなぜか学校指定の体操服を着ている。 この学校の体操服は白色をしているので少し下着が透けて見えてしまう…… はっ、……何考えてんだ俺! 「美鈴、なんで俺はグランドにいるんだ?」 教室で気絶していたはずなのに…… 「今日は魔法実習の日でしょ?」 「じゃあもう実習が始まったのか?」 「うん、そうだよ」 だから俺は体操服着てグランドにいるのか…… 「それで実習の内容なんだけど…」 美鈴が言うには今日の実習はグランドと学校の裏山を使った警泥で、 警察は山下先生が1人でやり、生徒は泥棒役で先生から逃げないといけない。 ただし生徒はチームを最初に決めてそのチームで行動しないといけない。 時間は午後3時まで。 捕まったら先生の用意した檻に入れられる。 脱走はできるなら力ずくでしてもよい。 時間が無くなった時点で檻の中にいた者は補習。 ということだった。
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