始章

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「美鈴がここにいるってことは俺達はチームなのか?」 「そうだよ、あとアイちゃんと石田くんと斎藤さんがいるよ」 なるほど…… 「今そいつらはどこにいる?」 「偵察に行ってもらってる」 「偵察?」 「うん、先生が今何人くらい捕まえてるかとか見てきてもらってるの」 「……なあ美鈴、俺どれくらい気絶してた?」 「うーん……3時間くらいかな?」 「あっ、ユーくんが起きてるです!」 俺が美鈴と話していたらアイコ達が戻ってきた。 「ほんとだ、ユート山下先生の鉄拳どれくらい痛かった?」 今話しかけてきたのはさっき美鈴の言っていた石田くんだ。 本名を石田秀樹(いしだ・ひでき)と言って俺の友達だったりする。 見た目はメガネをかけたがり勉みたい。 「河本とか言ったな。私は斎藤凜(さいとう・りん)という。凜とよんでくれ。名字は嫌いなんだ」 次に声をかけてきたのは美鈴が斎藤さんと言っていた人みたいだ。 本名を斎藤凜というらしい。 黒髪黒目で日本美人という言葉が似合いそうな女性だった。 ボン、キュ、ボンという素晴らしいスタイルをしているので同じチームになれて正直うれしい。 いや、かなりうれしい。 今は長い黒髪を後ろでくくってポニーテールにしている。
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