始章

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「そういえば私の友人も『美鈴が汚されちゃう』と言っていたな。それはそういう意味だったのか」 俺とヒデが話していると凜が話しに参加してきた。 「それでユート、同棲してるの?してないの?」 「俺の親が旅行に行っていないから美鈴の家に泊まったんだよ。俺自炊できないし」 「なんだ、やっぱりそうなのか」 「やっぱりと言うからにはお前は河本が同棲してないと言うことがわかっていたのか?」 ヒデの言葉を聞いて凜が質問する。 ていうかヒデ……同棲じゃないとわかっているならこんなこと聞くなよ……… 「まぁね、ユートや美鈴ちゃんとは幼稚園からの付き合いだし昔からこんなことあったからね」 「なるほど……ちなみに愛子とはいつ知り合ったんだ?」 「僕が始めてあったのは中学生のときだけどユートと美鈴ちゃんは小学6年生のときらしいよ」 「このチーム、私以外は昔からの付き合いみたいだな………少し仲間外れみたいな気分だ」 凜はそう言って顔を伏せた。 「凜ちゃん、これから仲良くなればいいよ。僕達チームなんだし」 それを見てすかさずヒデが励ましにかかる。 それにしてもこんな恥ずかしい台詞よく言えるな……
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