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「そうだな……これから仲良くなればいい………うん、その通りだ」
ヒデに励まされて凜も少し元気が出たみたいだ。
「ユート、お前が同棲していないことはわかったけど………エッチなこととかしてないよな」
…………………はっ?
「し…してないけど」
「今の間はなんだ!まさかお前美鈴ちゃんと一緒にお風呂に入ったりしてないよな!?」
「入るわけないだろっ、風呂は入ってない!」
「風呂は?……なら着替えでも覗いたのか!?」
なんでそんなことわかるんだよ!
「覗い…たけどっ、あれは事故だったんだ!」
「お…お前ってやつは………この裏切り者っ、どうせ覗いたあと『いいよ……ユートになら…』的な展開になってそのまま勢いでベットインみたいなことに…」
「なるか!」
ヒデの妄想があまりにひどいので止めにはいる。
「あぁ……ベットに半裸の美鈴ちゃんを押し倒してキ…キスしたりしてそしたら美鈴ちゃんが『も…もっとしてぇ』って言って二人で最後までやったんだろ!」
こ…こいつ、止まらない……
「だからそんなことしてないってっ、俺は美鈴の着替えを覗いてしまっただけだ。それも事故みたいなものだし!」
「なあ君達、」
俺達は声の主のほうを見る。
「美鈴が真っ赤な顔してこっちを見てるぞ」
凜はそういって指をさす。
その指のさきには真っ赤な顔で涙目になってこっちをにらんでいる美鈴がいた。
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