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ズザァァッ
俺はスライディングしながらアイコを抱えて化け物の足から助け出した。
しかし困ったことに俺達と美鈴達は化け物をはさんで別れてしまっている。
グァォォオゥゥ……
化け物がこっちを向いてくる。
「ユートっ、アイちゃん!」
「美鈴さきに逃げろっ、俺達なら大丈夫だ!」
「でも!」
「俺の身体強化を使えば2人なら逃げきれるっ、だから早く行け!」
「ほら美鈴ちゃん、行くよ!」
まだ何か言いたそうな美鈴をヒデがつれて逃げてくれる。
さて……次は俺達が逃げないと………
ガァァァアグァ!!
化け物が前足で攻撃してくる。
俺はアイコを抱えたまま跳んで攻撃を避ける。
そこでアイコを下ろすと俺は化け物に向かっていった。
(こいつ……思ったより動きが速いっ、
ある程度弱らせないと逃げきれない!)
「ぶっ飛べぇぇっっ!!」
ドッゴォォン!!!
俺は全力で化け物を殴り飛ばす。
俺は身体強化しか魔法ができない。
だから俺はそれだけを極めた。
おかげで俺はこんな化け物とも戦うことができる。
「来いよデカネコ……俺の大切な人達は傷つけさせない」
だからみんなを守れる。
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