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☆☆☆
グランドの校舎側のほうをわたしは歩いていた。
なぜそんなところを歩いているかというと……
「あっ、山下先生!……やっと見つけた………」
そう人を捜していたのだ。
わたしはこの学校に教育実習生として来ていて山下先生にいろいろと教えてもらったりしている。
今は山下先生の指示であることをやってきて、その報告にきている。
「山下先生、あなたの指示どうり魔獣を河本くん達のところに転送してきました。さらに竹中さん、河本くん以外のメンバーはうまく逃げてもらいました」
「ご苦労。もう休んでいいぞ」
山下先生はそう言って花壇のレンガに腰を下ろした。
さすがに疲れたのだろう。
なにせ4時間たらずで河本くん達以外のチームを全て捕まえたのだから。
それにしてもこんな短期間でこんなに捕まえるなんて異常だ。
さすがにかつて《鬼人》と呼ばれただけはある。
だからわたしは先生の指示に従った。
そんな先生を信頼して。
だけどやっぱり気になる。
なぜあんな化け物に生徒を襲わせるのか?
「質問してもよろしいでしょうか?」
「なんだ?」
「なぜ生徒を魔獣に襲わせるのですか?」
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