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「ねぇ……ねぇってば!…起きてよ……もうホームルーム終わっちゃったよ?」
突然そんな声をかけられた。
「う~ん…」
俺、河本裕斗(かわもと・ゆうと)は小さくうめいてから薄く目を開く…
すると自分の顔をのぞきこんでいる女の子が見えた。
キレイなブラウンの髪を肩らへんに揃え少しふわっとした感じの髪型をしていて、
少し幼い顔をしている女の子…
琴波美鈴(ことなみ・みすず)だ。
今は学校指定のチェック柄のプリーツスカートにセーラー服を着ている。
彼女とは家が隣で幼稚園からの付き合いである。
いわゆる幼なじみと言うやつだ。
「やっと起きた…」
彼女はそういって微笑んだ。
「ユート…今日はお昼休み以外ずっとねてたけどなにかあったの?」
ちなみに昼休みもご飯食べたらすぐに寝たけどね…
「いや…ただ夜更かししただけ…」
ちなみに夜更かしして何をしていたかは聞かないでほしい。
「ふーん…エッチなビデオ見てたんだ……」
なんでわかるんだよ………
「だ…誰もそんなこと言ってないだろ!」
「もう……ユートったら……しかたないか、男の子だもんね…」
うっ……悪かったなっ
「あっ…そうだユート今日の晩御飯なにがいい?」
美鈴のこの一言でまだ教室に残っていたらやつらがいっせいにこっちを向いてきた
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