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☆☆☆
「それにしてもすごかったなあ…………まさか《大清浄》を使えるなんてね。」
わたしはそんな1人言をつぶやきながら走っている。
わたしは山下先生に報告したあと一緒に裏山に来ていた。
ただ途中で山下先生が生徒を見つけたと言ってどこかに行ってしまった。
そのせいでわたしは山下先生を捜すはめになっているのだけど………
………ん?
(変な魔力を感じる………)
わたしはその魔力の感じるほうに行ってみる。
そこには山下先生と山下先生に捕まったと思われる生徒が2人と羽とわっかのついた天使のような少女がいた。
山下先生と天使みたいな少女の間にはなんだか張り詰めた空気がただよっている。
さきに均衡を破ったのはたぶん山下先生だ。
正直、速過ぎてわたしには見えなかった。
気づいた時には天使みたいな少女がただの少女になって拘束されていた。
「そっちはどうなった?」
山下先生がわたしのほうを見て言ってくる。
(いちおう気配は消していたんだけどね………)
「魔獣は消滅し2人は保健室にむかったみたいです」
「まあ《大清浄》を使えばそんなものか……」
そうつぶやくと山下先生は生徒を連れて檻のほうへ向かっていく。
これで生徒はあの2人以外全員捕獲だ。
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