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バンっ!
「お前らっ、うるさいぞ!」
いきなり教室に入ってきたのは我等が担任、鬼人もとい山下照彦(やました・てるひこ)先生だ。
「や…山下先生っ、聞いてください!……ユートと美鈴ちゃんが同棲してるらしいんですよ!」
まずいっ……あの鬼の生徒指導にあんなこと報告されたら俺の命がなくなる!
「そのことならすでに河本の保護者から連絡をもらっているっ、だから問題無い!」
「そんなっ…同棲しても罰がないなんて……」
「ユートのやつっ…運のいいやつめ!」
え…マジ……父さん、母さん、鬼人に事情を話してくれてありがとう…
「河本っ!」
「は…はいっ」
「もし何か問題を起こしたら琴波の家ではなく生徒指導室に泊まってもらうっ、解ったな!」
「り…了解しました」
生徒指導室……鬼の住家……絶対に泊まりたくない……
「この話しはこれで終わりだっ、いいな!」
「そんなの先生っ、」
「学校は不純異性交遊を黙認するのか!」
「先生っ、あの裏切り物に罰を!」
「だからちゃんと保護者から連絡をもらっていると言っているだろうが!!」
「でも先生っ、………!」
………っ、…………!
「美鈴…今のうちに帰ろう」
「うん、そうだね」
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