始章

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学校から徒歩でだいたい15分の距離にある住宅街に俺達の家はある。 あの後、先生とみんなが話しているすきに俺達は家に帰っていた。 それにしても俺と美鈴は昔からいっしょの家に泊まったりしている。 それをいまさら同棲などとは言わないでほしいものだ…… 俺がいろいろ考えて歩いていたら急に美鈴が立ち止まった 「あっ…ごめんユート、先に帰ってて。ケチャップがもうないから買ってくるね」 どうやら買い物をして帰るのを忘れていたらしい。 「買う物はケチャップだけなのか?」 「うん…他の食材とかは前買ってたのがあるから」 なるほど…今必要なのはケチャップだけか…… 「それなら俺が買ってくるから美鈴は家で休んでなよ」 「でも悪いよ……あたしが買い忘れたのに…」 「飯作ってくれるのはお前だろ?…だったら買い物くらい俺がやるよ」 俺だけ何もしないってのも気が引けるしな… 「…だったらお願いしようかな」 「了解。じゃあ買ってくるから」 さてと……それじゃー買いに行ってくるかっ。
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