第一訓 持つべき者はそれなりに友達

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屯所に着くと、山崎をシバいていた土方が居た。恐らくミントンかカバディでもしていたのだろう。 シバき終えた土方が由生と沖田に気付き、副長室に案内した。 「お久、十四郎」 「あぁ。 悪いな、店の方も有るのによ」 「別に良いよ。 そんなに不景気でもなかったし」 「そー言ってもらえると助かる。 何せ例の人斬りは相当出来る奴だ。頭の方も腕の方もな」 「…総悟も言ってたけど、そんなに手強いんだ? 前は鬼兵隊とか言う連中だって聞いたよ」 「岡田か。アイツは行方不明だ。未だに生死の確認が取れてねぇ」 「あらら、本当に大変そー」 「それで、お前にやってもらいたいのが巡回強化の見回りだ。 ただ…人斬りに怪しまれないように由生には男装してもらう」 「…なんで? 真選組に女が居た方が相手も油断しやすいんじゃないの?」 「阿呆、忘れたのか。 お前…前に真選組の協力者として、新聞からインタビューされただろ。全国ネットで」 「……(間)……あー、アレか。 そー言えばそーだっけ」 「そー言う訳だから、今日の夜からの巡回は男装な」 「はーい。 …あれ、近藤さんは?」 「いつもの如く、ストーカーだ」 「うっわ、懲りないね…」 冷や汗を流す由生だったが、中庭に目をやればシバかれたはずの山崎が1人ミントンをしていた。 由生の視線に気付いた土方が山崎を見付けてキレた。 「山崎ぃぃいい! てめっ、ミントンやってる暇有ったら仕事しろ!」 作:ミントンなめんなよ! 作者の暁蚪が一時期頑張ってたスポーツでもあるんだぞ!? 「何でここで作者がしゃしゃり出て来んだよ!」 「まーまー、落ち着け十四朗。 隊士なら刀くらいは帯刀してなきゃだし、これからちょっと買って来て良い?」 「…ああ、そーだな。 だがその赤髪じゃ目立つだろうから、男装してから行け」 「あ、んじゃ俺も」 「お前は昨日ぶっ壊した店の始末書だ」 「…ちっ、じゃあさっさと終わらせて由生と合流しますかねィ」 二人のやり取りを見ていた由生は苦笑いを浮かべ、隊服などが管理されている倉庫に向かった。 .
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