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たぶんこの歳にもなって兄と登校することが年頃の彼は恥ずかしいのだろう。
「じゃ頑張ってこの坂上って高校まで行きますか!!」
にっこり私が笑うと
まるで幻影が見えるように彼の後ろに尻尾を振りながら喜ぶ子犬が見えた。
「はい!!!!」
という彼のちょっと低い声にハッとして、先に坂を登り始めた彼の背中を追った。
背中広いなと思いながら歩き続ける。
あまりの美しい後ろ姿を前に見とれてしまった。
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