曖昧

過去の曖昧

― 一卵性双生児 ―
彼らはときに、人を惑わす。
分からなくなる。
まるでクローン人間のようだ。

瓜二つの２人を見分けられるのだろうか？

五歳だった私はできただろうか？

『『あおいちゃーん。一緒にあ➰そぼ!!』』
家の外から聞こえる元気な声。

玄関の扉を開けるといつもの笑顔で駆け寄ってくる二人。