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―それから十一年後―
今日から高校二年生。
名前は神谷 葵。
ごく普通の女子高生。
学校に慣れ、高校生活二年目。
今日から新学期をむかえる。
私の家は坂の下。
長い長い坂を登らなければ
高校にいけない。
「この坂帰りは楽だけど行きがな…」
ハァーとため息をつき、
独り言を呟いていると
いきなりドンっという衝撃に、
私は前に倒れそうになった。
誰かが
後ろからぶつかったのだ。
「すみません。前を見てなくて…大丈夫…ですか?」
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