新学期

2/14
前へ
/25ページ
次へ
―それから十一年後― 今日から高校二年生。 名前は神谷 葵。 ごく普通の女子高生。 学校に慣れ、高校生活二年目。 今日から新学期をむかえる。 私の家は坂の下。 長い長い坂を登らなければ 高校にいけない。 「この坂帰りは楽だけど行きがな…」 ハァーとため息をつき、 独り言を呟いていると いきなりドンっという衝撃に、 私は前に倒れそうになった。 誰かが 後ろからぶつかったのだ。 「すみません。前を見てなくて…大丈夫…ですか?」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加