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私は、今自らの記憶の中を思い出しながら、空間の花園へ向かっていた。
祖先である、私の両親、桜と翼がまだ今の私と同じ年代だった頃の記憶も両親を殺したとき、脳に刻み込まれた。
私の従姉妹である、柏木奏子が今の私の年代だった頃の記憶も……。
先祖の記憶を思い返していた。すると、目的地に着いた。言うまでもない。
空間の花園……
私は、迷い込んでしまった。
街の一角に突如現れた、空間の歪み。
私は、空間の花園に吸い込まれて来た。
すると、花園の中央にある夢桜が、私の眠気を誘った。
うつらうつら……
だんだん眠くなる。
気付いたときには、時既に遅し。
夢桜の魔力によって、私は夢桜の幹に取り込まれてしまった。
どうしよう……
でも、悩んでたって仕方無い。どうやって帰るかは解らないけど、
私は、絶対に元の世界に帰るっ!
強く決心したその時。
私の周りを光が包み込んだ――
そして目の前に1人の少女が現れた。
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