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「アナタは……誰?」
私は尋ねた。
すると、不思議な少女は答えた。
『私は、夢桜の精。あなたのナビゲーターです』
(ナビ……ゲーター?)
これは何かのゲーム?
まさか!本当に妖精なの?でも、私の妖精のイメージとは全然違う。
妖精って言うと、
羽根が生えていて、小さくて、鈴みたいな声
ってイメージだったんだけど。
目の前にいる妖精は、完全なる、人間の姿をしていた。
本当に目の前に居るのが、妖精なのだろうか。
何となく疑わしい。
ちょっと妖精を試してみよう。
「ねえ、妖精さん。本当に妖精なら、何か術を使ってみてよ」
すると、その妖精は微笑を浮かべて答えた。
『私にはそんな力はありません。此処に来た人を現実世界へ返す為だけに私は存在してるから』
ますます疑わしい。
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