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「な、テメぇ!フルゴに何しやがる!」
「ん?どっからどう見てもお前ら悪もんだろ?かよわい女性に二人で寄って集って、恥ずかしくないのか?」
「ケケケ。マァ、このネーちゃんイイ身体してるから惹かれるのも分らないデがな」
取りあえず、ウザったく右肩の処で跳びまわるソレを右の裏拳で黙らしとく。ついでにその光景を見ていたクズBと迫られていた女性もポカンと口を開いたままぼう然としていた
仕切り直して、俺は一度咳ばらいをしクズBに向けて言う
「まぁ、なんていうか。俺はタダお前らの蛮行を見過ごせなかったから未然に止めることにしたわけなんだが、残念ながらこいつはもうすでにリタイヤしているわけだ」
足元に転がるそいつを足先でちょいちょいつつくが、クズAは口から汚く涎を垂らしながら地面に転がるだけだった
「いまなら俺とこれ以上悪さをしないと約束して、こいつを連れてどっかに行けば、お咎めなしで見逃してやろう」
にっこりと、バイトで培った0円の営業スマイルを浮かべそいつに交渉を試みる
だが、クズBは俺の善意などまるっきり無視し
「フッザケンなよ!クソガキがぁ!」
拳を振り上げて向かって来た
「交渉決裂ダな」
いつの間にか復活していたナビがそう呟くころには、俺はそいつの懐に潜り込んでいた
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