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「それでは登録手続きはこれで完了です。登録したばかりなので、ランクはFですね。身分証の発行は二日ほどかかりますが、依頼は今すぐにでも受けられます」 用紙を受付嬢に渡すと、完全無料の営業スマイルで彼女にそう言われた 「ん?ランクって、もしかして依頼によってはランクの制限があるとか?」 「はい、依頼は全てランクで分けられていて、そのランクに見合った実力がないと受けられません。ランクを上げるためにはひたすら依頼をこなしてポイントを稼いでください」 などと言う簡単な説明を受け、とりあえず依頼が張り付けてある掲示板らしきものに向かう 縦二メートル、横幅三メートルほどの掲示板がカウンターから少し外れたところに設置されていて、そこには大小様々な依頼が書かれた紙が貼り付けられていた 「えっと、ナビ。俺に出来る依頼ってどれだ?」 「ソッチの左端ダ」 左肩の近くでふよふよ浮いているそれの指示に従って左の方の依頼書に目を通すが 「……読めん」 何が書いてあるかさっぱりです、はい。よく見れば掲示板は七つに区分されていて、なんだか右に向かうにつれてランクが上がっているようだ 「おい、ルーキー。依頼をどれにしようか迷っているのか?」 不意に背後から声を掛けられて振り返ると、そこにはデカイ見た目そのまんまゴロツキな男が数人の取り巻きを従えて立っていた とてもじゃないけど、下卑た笑いをしているところからしてあまり素行はよろしくなさそう。チンピラって感じのやつらの集まりだな 「俺は個々のギルドのCランクを持っていて、師団“愚神礼讃”を率いているゴッロ・ズケィデだ!」 あらあら、名前がそのまんまゴロツキをもじっただけのものですよ。ご両親のネーミングセンス疑うぜ 「俺みたいな高ランカーに声をかけられたこと誇りに思うこt・・・」 「とりあえずナビ、楽そうな奴いくつか選んでくれ」 「リョ―かい」 話が長くなりそうなんで、無視することにした。えっと、依頼書についてきている写真とほとんど変わらない精巧な絵を参考にしてみるけど全く理解できん
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