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「おい、コラ新人!!この俺様を無視するとはいい度胸だな!」 「・・・まだいたんですかあんた」 依頼書の中でも一番簡単そうな、農場での荷物運びとか引っ越しの手伝いとか、いかにもパートやアルバイトの募集みたいなやつを選んで受付に向かうところをウザいゴロツキさんとその他に呼び止められた 「悪いけどあんたらとつるんでる暇はねえんだよ。お前らもその無駄に数の多いチームで雑魚モンスター狩りにでも行ってきたら?俺はその間ポイントをせっせと貯めさせてもらうから」 「ウォイ、いきなり喧嘩を始める気かコのボケ主人は」 肩のところでケタケタ笑うバカがうるさいので裏拳で殴り飛ばしておく。いきなりまた喋り出したそいつにゴロツキの取り巻きはぎょっとし、俺のそいつに対する扱いにはさらに驚いていた ただ、ゴリラ面のゴロツキは何やら顔を真っ赤にして鼻息を荒くしたかと思うと、掲示板の方にどすどす足音を立てて向かったかと思うと何やら依頼書を一つひねり掴んでまたどすどす足音を立てて戻ってきた 「だったらこの依頼をこなしてこい」 有無を言わせるつもりはないと言わんばかりに眼前に突きつけられたその用紙を、うっとおしく感じながらも受け取る 「え~と、なになに」 「ガイチュウ駆除、だってよ」 いつの間にか復活した金球(下ネタ的な要素はない)がまた肩辺りを浮遊しながら答えてくれた ハウスキーピングの仕事か~。Mr.Gとかそこらへんかな 「ま、これくらいなら受けとくか」 とりあえずそれも含めた依頼書を持って受付嬢のいるところまで行き、依頼を受ける手続きをした 「えっと、こちらの依頼なんですが」 はじめ登録の時に受け付けてくれたお姉さんと違って今度はおどおどした如何にも新人ですと言わんばかりの娘が困惑した様子で“ガイチュウ駆除”の紙で手が止まった 「ああ、それはあそこにいる発情期のゴリラの紹介で受けることになったんだけど」 「そうですか、分かりました」 そういうと彼女は最後の一枚に依頼発注の印を押した
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